囃 子
祭りに囃子はつきものです。いや、それ以上でしょう。囃子のない祭りを想像するだけで、イヤですネ。
囃子のない祭りはありえないでしょう。それだけ大切なモノなのに、下門ではその伝承がやや置き去りになっていたような感じです。
そのせい(?)か、他組では30曲以上ある囃子が、下門では8曲しかありませんでした。
それに気付いたのが20年ほど前でしょうか、それからがんばって先輩達に聞き、師匠が思い出し等して2曲増やせました。
残念ながらこれ以上は増えないでしょう。これをきちんと保存し、育成し、伝承していく。
その為に囃子係の人たちはスゴイ努力をしています。
今後に期待しましょう。
祭礼前集中練習の様子
祭り前に集中して5日間行います。
このほか、毎月2回2日間ずつ計4日の練習を通年実施。
小学校1年生以上であれば、男女の区別無く参加OKです。
ここからは最近の子供囃子の練習風景を少々(2015/12/17)
練習は午後7時半から1時間行われます。道具支度は自分たちの手で
人が集まってきました。そろそろ時間です。
練習が始まりました。真剣です。 |
|
篠笛はなかなか鳴らないのです |
鼓の新人さんに教えてます。 |
休憩時間。次の笛方を目指しているのかな? |
手前の子は小太鼓の新人さん? 奥の二人とチョット違うような・・ |
===================================================
<<<<<<<<<<< 下門組で現在演奏されている曲 >>>>>>>>>>>
曲 名 | 摘 要 |
七変がえし | 俗称「道行き」。歩いて運行しているときに、一番多く演奏される。 若い衆が「伊勢音頭」を唄うときのバックもこの曲。 武雄神社北の坂上げは、この曲で上がる。 |
七変がえしくずし | 下門組独自の曲。七変かえしとおなじく、歩いて運行中に演奏される。 「伊勢音頭」にはつかわない。 |
麦なり | 歩いて運行中に演奏される。 |
矢車くずし | 下門組独自の曲。武雄神社北及び皆満寺北の急坂を下るときは、この曲で下る。 |
花車 | 「車切り」の曲に入る前に演奏される。曲の出だしが「車切り」とやや似ている。 「ン!? 車切りか?」と思わせておいて実は道行きのリズムの曲という、チョット思わせぶりな曲。 |
車切り | 古い人間は「しゃんぎり」と呼ぶ。神社への曳き込み・曳き出しなど角を勢いよく曲がるときに演奏される。 リズムが独特。4.4.5.4.3とリズムを刻みつつ、テンポがだんだん速くなっていく。 テンポをどれだけ速くするかは、雰囲気次第。胸躍る曲です。 |
車付け | 祝いの曲。神社、役員の祝い込み等で演奏される。 |
米なり | 「車付け」とセットで演奏される、祝いの曲。麦なりと同じ旋律で、テンポが速い。 |
お春さ | 祝いの曲。神社でのみ演奏される。 |
大足ばやし | 御祝いで個人の家などへ、演奏道具一式をもって出かけるときに、歩きながら演奏する曲。 |
長尾のまつり囃子の特徴:鼓(つづみ)が入る。
長尾以外の祭りでは、山車胴山の後方では笛を吹いている姿が普通に見られます。
しかし、長尾の場合、そこには鼓方が3人座って演奏しています。
これが囃子のリズムに影響します。
道行きのリズムが、長尾は3拍子、すなわち、小太鼓・鼓・オウド(てん・こん・ぱん)となります。
囃子の元は同じような所だと思うのですが、他の地域と違いができたのが不思議です。
「車切り」になると、鼓とオウドが同時に叩きますので、さほど違いは感じません。
武雄神社曳き込み時の写真です。鼓の3人が確認できます。
元気です。 |
|
道中では、こんな光景も |